ヘロデがユダヤの王であった時代、祭司ザカリヤとその妻その名はエリサベツと言った。
ところが、エリサベツは不妊の女であったので、彼らには子がなく二人共年老いていた。
祭司の奉仕をしていたザカリヤは、主のみ使いが香壇の右に立ち、あなたの妻エリサベツは身ごもり男の子を生む、その子をヨハネと名付けなさい。と医者であったルカは1章5節から24節にバプテスマのヨハネの誕生秘話を綴っている。
続いて六ヶ月目に天使ガブリエルは、ヨセフのいいなづけである乙女の所に遣わされた。その名はマリアと言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
彼女はこの言葉に戸惑い、一体この挨拶はなんのことかと思い巡らしていた。するとみ使いは言った。
「マリヤよ、恐れることはない。あなたは身ごもって男の子を生むが、その子をイエスと名付けなさい。」云々・・・
マリヤは天使に言った「どうして、そのような事があり得ましょうか。私は男の人を知りませんのに。」するとみ使いは答えて言った。
「聖霊があなたに臨み、いと高き方の力があなたを覆うでしょう。それゆえに生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。」
「見よ!あなたの親類のエリサベツも、年老いているのに男の子を身ごもっている。不妊の女と言われたのに、もう六ヶ月になっている。神の言葉に不可能なことはないからです。」と1章26節から38節に記している。
◆ベビーゴット(神の子)<1ヨハネ3:2>
愛する者たちよ、今や神の子たちです。彼が現れる時、私達はみ子に似ることを知っています。その真の姿を見るからです。
この福音は、神の預言者たちにより、聖書の中であらかじめ約束されたものであって、み子に関するものである。み子は肉によればダビデの子孫から生まれ、聖なる霊によれば、死人の復活により、み力の中で神のみ子と定められたのです。この方が、私達の主イエス・キリストです。(ローマ1:2〜3)
◆内住のキリスト
アブラハムに肉による初めに生まれたイシマエルが、後から生まれたイサクの誕生によりイシマエルが追い出されたように。
尚又、その途次ソドムの破壊が告げられたように私達の中に新しく霊的誕生のキリストを日毎に経験しながら。
肉の両親から生まれた自己を追い出し、破壊していく日々であることを神は願っておられます。
斯くして私達は皆、顔の覆いを取って、鏡のように主の栄光を映しつつ、栄光から栄光へと主と同じかたちへと造り変えられていく人生こそ、最高の目標であり、望みです。(Ⅱ、コリント3:18)
又、神の霊があなた方の内に宿っている限りあなた方は霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。
その霊によって死ぬはずの体をも生かして下さるでしょう。(ローマ8:9〜11)
◆八木重吉詩集よりに二葉
28歳で結核で亡くなったクリスチャン詩人。
・我キリストに在りと思いし日より
キリスト我に在りと思う日までの
道の遠かりしことよ。
・我が詩いよいよ拙くあれ
キリストの栄、日毎に大きくあれ
◆命(いのち)の三様(1月投稿 図参照)
体の命(ビオス・ギリシア語)
魂の命(プシュケ・ギリシア語)
霊の命(ゾーエ:ギリシア語)
◆秘められた奥義
世の始めから代々に亘って隠されていた、秘められた計画が・・・神は知らせようとされました。
その計画とは「あなたの内におられるキリスト、栄光の希望です。」(コロサイ1:26〜28)